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清水由里子ほか『ムハンマド・エミン・ボグラ著『東トルキスタン史』の研究』

清水由里子、新免康、鈴木健太郎『ムハンマド・エミン・ボグラ著『東トルキスタン史』の研究』東京:NIHUプログラム「イスラーム地域研究」東京大学拠点、2007年3月、100頁+85頁。

イスラーム地域研究東京大学拠点から送られてきました。著者の皆さんのご高配に感謝します。

本書は数年前に新免康さんが主宰しておられた『東トルキスタン史』読書会の成果をもとにまとめられたもので、おおきく第1章の研究(『東トルキスタン史』と著者ムハンマド・エミン・ボグラ)と第2章の翻訳・訳注(『東トルキスタン史』第3部部分)、そして巻末のファクシミリ(『東トルキスタン史』第3部ならびに『東トルキスタン民族革命史』9頁~36頁)からなります。

ボグラの著作をはじめ、いわゆる東トルキスタン共和国関係のテュルク語史料は今日なお活用されているとは言い難い状況にあります。今般日本語で一部とはいえその内容が提供されたことは、さまざまな面で新疆の歴史を理解する上で大きな意義を有しているといえるでしょう。

私自身はここ数年は歴史叙述を考察の中心に据えることが大変少なくなっています。しかしボグラの、とりわけ本書の扱った第3部部分は著者たちが注目したように大変貴重な情報がちりばめられており、社会史研究の上でも不可欠の史料であることは疑いありません。周到な注釈つきで日本語訳があるのは大変助かります。

本書は脱稿から出版、そして配布に至るまでいささか紆余曲折があったようで、かなりの時間が費やされています。その間著者の皆さんはあれこれご苦労なさったのではないでしょうか。今般無事出版が成ったのは何より。ここでそのご尽力を称えたく思います。

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