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CESS 9th Annual Conference参加

Cess_2008
写真はGeorgetown大学Gaston Hallで行われた学会行事の様子。壇上では同大学の米華健博士が歓迎の辞を述べているところです。これに引き続き、ローリー・スチュワート氏の「アフガニスタン:レトリックとリアリティ」と題する公開講演が行われました。


9月18日から開催されている同学会ももう3日目。今朝の最初のパネル・セッション"Modern Historiography ot Xinjiang and the Uyghurs: Beyond the Chinese Sources"にてお粗末ながら"Waqf Litigation at Kashghar: A Case Study on the Khalīfa Family Records in the Time of Xinjiang Province(1895-1935)"なる報告をさせていただきました。今回の私の報告は、昨年同様にクリルタイで報告した内容に手を加えたものです。昨年は何となく「ただ読んだだけ」という感じでいささか自分でも面白みが少なかったので、今回は極力ペーパーを見ないで自分の言葉でお話しするように心掛けたのですが、いかんせん英語力が乏しくかなり舌足らずでした。前の晩にひたすらどういう冗談を言うか(!)ということにかなりの労力を費やしたのに、ついに誰も笑わせることができなかったのは忸怩たるものがあります。人を退屈させず、自分の言わんとすることを十全に分かってもらえるようなプレゼンテーションの達人への道は険しそうです(もちろん、冗談がすべてというわけではありません!)。

私のパネルではほかに開催校のS.Robertsさんと旧知(13年ぶりの再会!)のN.Tursunさんがそれぞれソ連のウイグル人、そして各種ウイグル史料の所在状況について報告なさいましたが、3人とも20世紀以降の話だったにも関わらず、質問はお二人に集中しました。ホッとすると同時にちょっぴりさびしい思いもしないでもありませんでしたが、まあ私の報告はきわめて地味な話なので仕方がないかなという気もいたします(質問してくれたT君に感謝!)。

今回の大会では私たちのパネルの翌日にもうひとつ新疆関係のパネルがありました。こちらは"Not Your Grandfather's Xinjiang: Understanding theNew Realities of 'Autonomy' in Xinjiang Uighur Autonomous Region"という、なかなか挑戦的な素晴らしいタイトルで、J.C.Lapham(ウイグル医学事情), E.Schluessel(ウイグル母語による教育の歴史と現状), A.Eri(ウイグル人の昨今の消費文化), B.J.Murg(新疆生産建設兵団)の4氏が報告を行いました。それぞれ興味深く拝聴しましたが、とくに2番目のシュレッセル(と読むのか?)さんと3番目のエリさん(余談ながら、彼女がまだ中学生か、高校生の時分にメールのやり取りをしたことがありました!今回が初対面でしたが、隔世の感?というか不思議な感じです)の報告はとてもよくまとまっていて、感心させられた次第です。

もうひとつ、前後しますが初日のセッションではハーバードのR.Thumさんの新疆の聖者伝の歴史的、文化的な位置づけの問題についての報告があり、こちらも大変興味をもって拝聴しました。彼とは2年前にアナーバーで面識を得たのですが、(見た目は相変わらず痩身ながら)この2年でずいぶん学問的には逞しくなったなあ、と頼もしささえおぼえるような報告でした。彼のように写本の所蔵先を虱潰しに訪ね、ばりばり史料を読み漁って成果をあげていくさまは見ていて気持ちのいいものですね。

CESS第9回年次大会HP

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